聡明な勝ち方

兵ヲ用ウルノ法ハ、国ヲ全ウスルヲ上トナシ、国ヲ破ルハコレニ次グ
戦いの仕方というのは、敵国を痛めつけないで降伏させるのが上策である。
撃滅してしまうのは次善の策にすぎない。

解釈1:痛めつけ、叩き潰そうとすれば、そうはさせまいと相手も激しく抵抗してくる。
従ってどんなにうまく戦ったところで、味方のほうも相当の損害を覚悟せざるを得ない。

解釈2:今日の敵が明日の味方となって、共に第三の敵と戦うことになるかもしれない。
今、戦っているからといって、徹底的に痛めつけてしまうのは得策ではない。
むしろ相手の戦力を温存しておくほうが、長い目で見れば得策となる。