兵法 弱をもって強に勝つ戦略・戦術

  • 謀攻篇

彼ヲ知リ己ヲ知ル

彼我の戦略を分析・検討したうえで、勝算があれば戦い、勝算がなければ戦うべきではない。
勝算もなしに、闇雲に戦いを挑むのは愚作である。

  • 虚実篇

人ヲ致シテ人ニ致サレズ

主導権を奪取しなければならない。
相手のペースに乗らず、相手をこちらのペースに乗せる。

  • 始計篇

ソノ無備ヲ攻メ、ソノ不意ニ出ズ

相手の意表をつく。
戦争はだまし合いである。敵の油断を誘い、敵の目をくらます作戦を採用しなければならない。

  • 兵勢篇

正ヲ以ッテ合シ、奇ヲ以ッテ勝ツ

「正」=正攻法
「奇」=奇襲作戦
「正」・「奇」2つの作戦を組み合わせ、臨機応変に運用して戦わなければならない。

  • 軍事篇・九地篇

ソノ疾キコト風のゴトク、ソノ徐カナルコト林ノゴトク
始メハ処女ノゴトク、後ニハ脱兎ノゴトシ

守備に回ったときは、じっと鳴りを潜め、攻撃に出たときは一気に畳み掛ける。

  • 兵力に応じた戦い方を心がける。勝算がなければ戦わない。

十倍の兵力ならば、包囲する。
五倍の兵力ならば、勇戦する。
二倍の兵力ならば、分断する。
互角の兵力ならば、勇戦する。
劣勢の兵力ならば、退却する。

  • 虚実篇

兵ノ形ハ水ニ象ル

戦い方の理想は、水のあり方に学ぶことができる。
兵力の分散と集中を心がけ、絶えず敵の状況に対応し変化しなければならない。
硬直した思考は、必ず敗北を招く。